パンテアイ・スレイ

アンコール・ワットから40キロメートル北西にある「パンテアイ・スレイ」は、10世紀に建立された小さな遺跡です。

薄紅色の砂岩で造られた寺院は、小さいながらも訪れる人びとが息を呑むほどのすばらしい魅力を放ちます。

その壁面はヒンズー神話をモチーフにした華麗な装飾で埋め尽くされているのです。

その彫刻は、アンコール遺跡のなかでも最高のできといわれるほどです。

特に中央祠堂には、「東洋のモナリザ」と呼ばれる、デバダー(女神)や、守門神ドゥヴァラパーラのレリーフが残されています。

繊細で優美、かつ壮観な美しさに、アンコール遺跡を訪れた人たちのなかには、最も感動したと述べる人も少なくありません。

アンコール・トムやアンコール・ワットのあるところ周辺からは、バイクタクシーでのアクセスも可能で、所要時間は3時間ほどです。

しかし道中の安全には不安が残ります。

道路事情が悪いだけでなく、強盗などの万一の危険が伴うのです。

外務省は観光を控えるよう呼びかけていますが・・・見逃すには惜しいところです。

訪れるときには、事前に現地での最新かつ確実な情報を入手してください。

カンボジアの都市

カンボジアの都市は規模が小さいのが特徴です。

首都プノンペン、アンコール遺跡観光の拠点でありかつてのアンコール王朝の都シエムレアプ、港市コンポンソム、北西部の大穀倉地帯バッタンバン、そしてメコン川流域のコンポンチャム・・・魅力的な都市がたくさんあるのですが、首都プノンペンを除くと、人口は2、3万人程度の都市がほとんどなのです。

カンボジアの都市は、もともと河川沿いの都市(港市)が商業的に発達してきたものや、フランスの植民地時代に州都として人工的に開発されたものが大部分なのです。

現在も人口の大部分は、農村部に居住しています。

カンボジアの地図をみると、「コンポン」という地名がよくついていることがわかるでしょう。

コンポンというのは、港や渡し場の意味です。

川の近くの都市には多くみられます。

たとえば、フランスの援助によって1960年につくられたカンボジア最大の貿易港、「コンポンソム」、プノンペンから北西約100キロのメコン川沿いにある、「コンポンチャム」、がそうです。

コンポンソムは、現在、特別市に認定されています。

美しい海岸線がタイランド湾(シャム湾)に続いています。

別荘地としても知られています。

一方、コンポンチャムは、メコン川の恵みを受け、天然ゴムの栽培が盛んです。

米、トウモロコシなどの作物の集積地であり、河川交通の要所となっています。


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